日本では、カジノの依存症についてばかりが話題になっているIR(カジノを含む統合型リゾート)。
カジノ法案(IR整備法)が成立し、将来的に日本においてカジノ営業が開始されることはほぼ確実でありながら、IRはギャンブル依存症が懸念され、実際には導入はなかなか進んでいません。
海外でのカジノにおいての依存症はどのような状況になっているのか、また、パチンコとカジノを比較すると、どのぐらいギャンブル依存症になる確率が高いのかを紹介します。
カジノ 依存症
カジノの依存症に対する対策はもちろん必要だけども、カジノが日本にできたからといって、ギャンブル依存症の人が増えるというわけではない。
というのが、個人的な意見。
カジノによるギャンブル依存症の問題よりも、タンス貯金の増える日本で、その人たちがどんどんお金を使ってくれればお金が世の中で循環し景気がよくなるし、また、IR(カジノを含む統合型リゾート)が誘致されると地域活性化にもつながるので、結果良い方向に進むのではないかと思っています。
根拠は以下の通り。
カジノ依存症 海外
海外にあるカジノといえばラスベガスを思い浮かべる人も多いかと思いますし、ラスベガスがあるアメリカのネバダ州には280を超えるカジノが存在します。
きらびやかで、物凄い大金が動いているイメージのあるラスベガスのカジノですが、カジノ依存症に関しての話題は目立っていません。
カジノへ実際に遊びに行ってみるとわかるのですが、VIPを除くほとんどの人がブラックジャックやスロットマシンなどで、1,000円や2,000円という予算で楽しんでいます。
何十万円という軍資金も必要なく遊ぶことができ、しかもカジノは毎日行けないんです。
ちなみに、シンガポールではIR導入後、カジノの利益でギャンブル依存症対策をすることで、逆にギャンブル依存症の人が以前より減少しています。
シンガポールではカジノの開業によって、旅行客数の増加、税収の増加、そしてギャンブル依存症対策が進み、大きな恩恵を得られています。
ギャンブル依存症 世界ランキング
日本はカジノがないのに、実は日本は現在すでに世界有数のギャンブル大国であり、世界でも突出するほど世界一ギャンブル依存症の多い国です。
■各国のギャンブル依存症有病率
- 日本 男性9.6%・女性1.6%
- オーストラリア 2.1%
- スペイン 1.7%
- フィンランド 1.5%
- アメリカ 1.4%
- カナダ 1.3%
- スウェーデン 1.2%
- ニュージーランド 1.0%
- イギリス 0.8%
- スイス 0.8%
- ノルウェー 0.3%
パチンコ屋が乱立していて、行こうと思うとすぐ行ける、ギャンブル好きには天国とも言える日本。
パチンコや競馬、競輪に競艇と、手軽に公営ギャンブルにアクセスできる環境が整っている日本だから、これだけギャンブル依存症が発生しやすくなっているのでしょう。
なぜか全然報道されていないが、日本人男性のギャンブル依存症の有病率は飛び抜けていて、世界一だ。
これは大変な問題だぞ。 pic.twitter.com/zwx6Vn4mGR— プロの話聞き屋🇧🇴 桜井🌺 (@sakurai7715) August 5, 2019
パチンコ カジノ 比較
日本のパチンコ業界の規模と世界のカジノ産業の規模とを比較すると、日本のギャンブル依存症有病率が世界でダントツなのも納得できます。
公表されている統計(レジャー白書など)によると、世界のカジノ業界の規模は18兆円程度ながら、日本のパチンコ業界の規模はなんと19兆円強。
日本のパチンコ業界は、全世界のカジノ業界に匹敵しているわけなんです。
カジノとは違って入場料も必要なく、年中無休でパチンコが楽しめ、さらに競馬や競輪、競艇と、海外と比較して多くのギャンブルが楽しめる日本。
IR(カジノを含む統合型リゾート)だけ「ギャンブル依存症になりかねない」なんて騒いでいるのって、どう考えてもおかしくないですか?
パチンコは世界最大規模のギャンブル。カジノを云々言う前に、日本に溢れる公営ギャンブルをなんとかしないと依存症の問題は、解決しない。
競馬=農林水産省
競艇=国交省
競輪=経産省
オートレース=経産省
toto=文科省
宝くじ=総務省
パチンコ=警察全てが、省庁の利権の巣窟。
— 藤原 直志 (@ta_fujihara) December 28, 2019
カジノ 依存症 まとめ
パチンコ依存症を無視し、カジノによるギャンブル依存症を問題にしてIR(カジノを含む統合型リゾート)に反対するなら、乱立しているパチンコ屋の方が大問題。
日本人客のカジノへの入場は回数が制限され、かつ、入場料まで取るのだから、ギャンブルをしたい人にとっては、パチンコなど今までのギャンブルの方がコスパが良いでしょうし、カジノ依存症になる確率は低いと思います。
本気でギャンブル依存症対策を問題にするなら、カジノよりも脱法ギャンブルであるパチンコは禁止すべきでは。
IR(カジノを含む統合型リゾート)が導入されれば雇用も増えるでしょうし、IRの周りの地域にも波及効果も期待できます。
後ろばかり向いているんじゃなく、前を向いた議論をしてほしい。